犬のストレスとその原因について
人がストレスを感じるとおなかが痛くなったりやる気が起きなくなったりと、色々と体調にも変化が出てくることがありますが、じつは犬も人と同じようにストレスを感じると様々な症状が現れることがわかっています。
私たちと同じようにストレスを感じるということは、「犬だから」とか「小型犬だから」とかといったような言い訳とも取れるワンちゃんの扱いはできません。家族であれば、ストレスがないようにしてあげましょう。
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犬のストレス
犬を飼われている方は、自分の犬が今どんな気持ちかある程度把握できていると思いますので、ある状況から犬が必死に逃げようとしていたり、避けるしぐさをしていたり、震えたり思わず失禁するようなことがあれば、犬が何かしらストレスを感じていることがわかるでしょう。
ですが、ストレスの強さや種類、また犬の性質によってはその反応が分かりにくい場合も多々あります。
たとえば、物音に神経質になる、落ち着きなく部屋中を歩き回る、吠え続けたり鼻を鳴らす、頻繁に排便・排尿する、飼い主にべたべたと付きまとう、転位行動(床をひっかく、毛づくろいを頻繁にする、物に対するマウンティング、自分の尾を追いかける等)をとるなど、一見すると飼い主から見て気が付きにくい行動で、ストレス反応を示していることがあります。
このような反応が飼い犬に見られた場合はそのストレスの原因を探って取り除くことが必要になりますが、なかなかハッキリとわからないことも多かったり、また原因が分かったとしても根本的に治すことが難しい場合もあります。
犬によって違いはあれど解消する努力は必要
上記のように犬によってストレスの具合や症状というのはわかりにくいものもあり、ワンちゃんによってその行動が違っているため、難しい面もあります。
理由としては、犬にとってストレスとなる原因が本能的なもの(雷などの大きな音におびえる等)、刺激に対する学習反応(ベルの音を嫌なことが起こる前触れだと学習してしまう等)、衝動(運動をしたいという欲求や性衝動)などのほか、飼い主との関係性やその犬自身の性格によるものが大きいからです。
いずれにしても飼い犬にストレス症状が見られた場合は、まずは犬の基本的欲求である安心できる環境や食事、運動、睡眠を満たしてあげるとともに、自然に行動できる自由などを与えて様子を見ることが大切です。
そのうえで、ストレスの原因を取り除けるものについては取り除き、それが難しいようであれば専門家に相談することをお勧めします。
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